2019
12.30

なぜ「モラハラDV夫」が「家族思いの夫」に変わったのか?

all, 桐島あまね

2019年もあとわずかですね。

東京もすっかり寒くなりました。

 

 

あらためて今年を振り返った時に、去年からの変化をまとめたいなと思いました。

 

「モラハラDV夫」が「家族思いの夫」に変わったのはナゼか??

約1年前私はモラハラDV夫から逃げるため、すべてを捨ててシェルターに入る目前でした。

 

 

一年前を思い返す

覚悟をした後に状況は一変し、今は家族思いの夫に変わりました。

「反省しました。心を入れ替えます。」

そう言って手を上げることもなくなりました。

 

 

怒りをぶつけることもあったけれど、

止めて欲しいという提案を真摯に受け止めるようになりました。

 

 

そして何かあれば意見を聞くようになったのです。

バカにした態度を取っていた以前であれば聞く耳を持っていませんでした。

 

 

この約1年間に何をしてきたのか振り返ってみます。

参考なれば良いなと思います。

 

 

しかし現状、そのような行動が取れない、

心身の危険が差し迫ってどうにもならない状況であれば

ぜひ声を上げて助けを求めてください。

 

 

→まずは身の安全を

では私のケースで説明しますね。

 

 

加害者→夫

被害者→妻

 

です。

 

 

妻の私がやってきたことをまとめると以下の4点です。

 

 

(1)夫との距離をとったこと

(2)夫の意味づけを変えたこと

(3)目標を仮決定したこと

(4)目標に向かって課題をこなすこと

 

 

以上を淡々と行ってきました。

順に説明します。

 

 

(1)夫との距離をとったこと

 

モラハラもDVも相手との共依存関係とは言われます。

なので夫と妻との線引きが曖昧なり、よくありません。

やって欲しくないことは理解してもらいましょう。

 

モラルハラスメントとは夫が妻に罪悪感をおぼえるよう

コントロールしてくるのですから、

不当な要求にはこちらから離れたほうがよいです。

 

距離を取って安全を確保するようにします。

ざっくり物理的距離と心理的距離に分けます。

 

 

夫との物理的距離

 

一緒にいる時間をできるかぎり減らす事です。

もっというといつもの距離より立ち位置を半歩遠ざけてみるなど。

あれ?と思う程度。

 

1歩離れるとワザとらしくなり、怒り出す可能性があるので

半歩くらいがいいかな。相手が違和感を感じる程度がオススメです。

 

 

夫との心理的距離

 

相手との心の距離を取ります。

あえて寄り添う態度を減らすこと。

同時に「べき」や「ねば」というような相手への期待を下げること。

相手に介入したくなる気持ちをその都度抑えます。

ああして欲しいこうして欲しいではなく冷めた態度でいてください。

 

たとえば夫がため息をつく、

あからさまに不機嫌な態度を取るなどした時にも寄り添いません。

気づいていないふりで放置します。

もっと喧嘩腰な態度や発言でも冷静に対処します。

「そうなんだね。」「わかった。」などと聞いて

受け止めるとこちらは威圧的には見えません。

 

 

しかしそれ以上は何もしない。

いつものように気を回して行動するなどは一切なしです。

 

すぐには言い返さずに間を置きます。感情や表情は努めて平坦な感じに。

また事実と違えば黙る、「違うよ」と話すなどして訂正しておきます。

あくまで表情は穏やかに冷静に。

いつもと違うなと相手は思いますし、妻を攻めづらくなります。

夫が感情的に口を出す場合はゆっくりとその場を離れるなどします。

(身体的危険が迫る場合は逃げてください)

 

 

 

(2)意味づけを変えたこと

(1)の距離を考えた時に同時並行して取り組んでもらうと楽なのが、

この意味づけの変更です。「夫」に対しての意味づけを変えることです。

(人によっては「旦那」かもしれないし「主人」なのかもしれないのでしっくりくるもので。)

 

 

相手にムダに近づいてしまう場合その存在への常識や期待を見直します。

夫は妻を大切にするべきだ、お金を稼ぐべきだ、相手の気持ちを理解するべきだ…

など一方的な思い込みがあるとしたら、

それらを一旦置いておいて相手への期待を下げていくことです。

 

 

~べきは相手に対して必要以上に介入や干渉をしています。

相手に対するコントロールなのです。

 

(1)でせっかく距離を取ったのですから、

こちらから不用意に近づきコントロールすることもやめます。

 

私は一度「夫」=人間、男性 と定義しました。

事実のみです。

 

こうすると、ムダな期待もないし怒りもない。

まあ道ですれ違うおじさんレベルです。

「人間のおじさん」と認識します。

 

 

なので何か言いがかりをつけてきたら「なんだろうこの人?」と思います。

同時にとくに期待もしないので変に言い返したりもしません。

失礼なら「止めてください」と言えます。

 

 

反対に道ですれ違うおじさんが道を尋ねてきたら案内したり親切にしますね。

その感覚で困っていたら手伝うこともありますし、

自分にとっていいことをしてくれたら感謝します。

 

失礼なことをしてきたら当然無視する、距離を取る、

場合によっては助けを呼ぶ。という行動に変わります。

モラハラ被害者は相手に対して介入しすぎるうえに、

道徳的にどうかなどと考えて自分の嫌な気持ちを抑え込みすぎます。

なのでまず冷静に。

 

 

感情的になったら、ノートにでも書いて落ち着いてから坦々とするといいと思います。

長くなりましたから続きは次回に。

 

 

 

あまね