2019
07.08

「わたしなんか」と言わない方がいい理由。

all, 伊東ひろみ

『わたしなんか』

 

プチうつの人ならこんなセリフは

何千回と何万回と繰り返してきたことでしょう。

 

このセリフ、言った方がラクになれますよね。

 

こう言っておけば誰かから否定されることが減るから。

 

 

わたし自身

今だにポロっと出ちゃうことがあります。

 

でもね、このセリフ

他人から否定されないくても

自分で自分を否定しちゃってるってことに

気がついていますか?

 

うつだったり

プチうつだったりは

自分とのコミュニケーションが

上手くいっていないから起こります。

 

わたしなんか

って、

すごく自分を攻撃する言葉です。

 

本当は

もっとこうでありたい

という理想の自分があるのですよね。

 

「あの人と比べて」

と言ったほうがピンとくるかもしれませんが

違います。

 

あの人と比べてのギャップではなくて

あの人のような”理想の自分”と

”現在の自分”とのギャップが悲しくて

わたしなんか

って言っちゃうのです。

 

このセリフは言えば言うほど

理想の自分とは遠ざかります。

 

人は自分が言った言葉を叶えるようになっていますから。

無意識に。

理想の自分へ近づこうとする努力をしなくなります。

 

 

その上、

人からの言葉も受け入れられなくなるのですね。

 

「あなたは素晴らしい」と言われても

わたしなんか…と返す。

 

これによってさらに

自分を攻撃します。

 

そしてこれは自分だけでなく

目の前の人も攻撃する行為なんですね。

 

自分を守るためだけに言っているセリフ

のつもりなのに

相手を攻撃するセリフになってしまっている。

 

だって

『あなたの言うことは信用できません』

と言っているのと同じですから。

 

では、

受け入れ難くとも

「あなたは素晴らしい」を

無理やり受け入れればいいのか

というとそうでもなくて。

 

ややこしいですね。

素直に受け入れるには

それなりに準備も必要なんです。

 

素晴らしいと言われてしかるべき自分になる

努力をすることも必要ですし

自分と向き合って

自分とのコミュニケーションを取ることも必要です。

 

わたし自身、ついこの間まで

目の前の人が言ってくれた言葉を信じるには

それを信じると決めた自分を信じる

ことが必要だ

と思っていたのですけど

 

少し変わってきて

自分とのコミュニケーションが円滑だったら

自分を信じるだなんて決意しなくても

素直にやわらかい状態で

受け入れられるのかなー

なんて感じています。

 

そのためにはまず

「わたしなんか」と言わない。

ですね。

 

自分で自分を攻撃しない。

 

自分を愛するってこんなことだと思います。

 

 

伊東ひろみ